発達障害のある労働者の安全衛生教育を行う前に産業安全衛生技術職が知っておくべき特性

障害者雇用促進法の改正に基づき2018年4月より民間企業における障害者の法定雇用率は2.0%から2.2%に引き上げられた.さらに2021年には,0.1%引き上げられ2.3%となる.また,障害者の就労数もここ数年は右肩上がりであり,発達障害者の就職者数も増加していることが予測される.このことから,衛生管理者などの産業安全衛生技術職が,発達障害のある労働者に対しての安全衛生教育を行う場面が増えることが予測される.発達障害者は一般的な定型発達者とは異なる様々な特性を有する.そのため,教育を行う際もその特性を理解したうえで実施する必要がある.本報では,産業安全衛生技術職が教育を行う上で知っておくべき発...

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Published inJOURNAL OF UOEH Vol. 42; no. 1; pp. 89 - 95
Main Authors 樋上, 光雄, 荒尾, 弘樹, 笛田, 由紀子, 宮内, 博幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 産業医科大学 01.03.2020
産業医科大学
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Summary:障害者雇用促進法の改正に基づき2018年4月より民間企業における障害者の法定雇用率は2.0%から2.2%に引き上げられた.さらに2021年には,0.1%引き上げられ2.3%となる.また,障害者の就労数もここ数年は右肩上がりであり,発達障害者の就職者数も増加していることが予測される.このことから,衛生管理者などの産業安全衛生技術職が,発達障害のある労働者に対しての安全衛生教育を行う場面が増えることが予測される.発達障害者は一般的な定型発達者とは異なる様々な特性を有する.そのため,教育を行う際もその特性を理解したうえで実施する必要がある.本報では,産業安全衛生技術職が教育を行う上で知っておくべき発達障害者の特性と留意すべき事項をまとめた.
ISSN:0387-821X
2187-2864
DOI:10.7888/juoeh.42.89