実習形態の違いによる学生の気分・感情状態に関わる要因の検討─学生へのアンケート調査からの考察

〔目的〕本研究の目的は,単独型と複数型の臨床実習形態の違いが学生の気分・感情状態に与える要因を,学生へのアンケート結果から示すことである.〔対象〕対象は2週間の検査・測定実習を実施した2年次生45名(平均年齢19.3±0.5歳,男性23名)とした.〔方法〕気分・感情状態をProfile of Mood States短縮版(POMS-SF)で測定するとともに,実習に関する15項目のアンケートを実施した.〔結果〕施設職員との関係,課題量などについてPOMS-SFと有意な相関が認められた.アンケート結果の比較では,施設職員との関係のみ,複数群が単独群よりも有意に低値を示した.〔結語〕複数型による実習...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 6; pp. 925 - 928
Main Authors 大杉, 紘徳, 横山, 茂樹, 甲斐, 義浩, 窓場, 勝之, 村田, 伸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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Summary:〔目的〕本研究の目的は,単独型と複数型の臨床実習形態の違いが学生の気分・感情状態に与える要因を,学生へのアンケート結果から示すことである.〔対象〕対象は2週間の検査・測定実習を実施した2年次生45名(平均年齢19.3±0.5歳,男性23名)とした.〔方法〕気分・感情状態をProfile of Mood States短縮版(POMS-SF)で測定するとともに,実習に関する15項目のアンケートを実施した.〔結果〕施設職員との関係,課題量などについてPOMS-SFと有意な相関が認められた.アンケート結果の比較では,施設職員との関係のみ,複数群が単独群よりも有意に低値を示した.〔結語〕複数型による実習形態は,単独型と比較して,施設職員との信頼関係が良好に築かれない可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.925