圧力分布測定システムを用いた背臥位から端座位の起き上がり動作における定量的解析
〔目的〕起き上がり動作時の圧力中心情報を解析し,起き上がり動作に影響を与える要因について検討した.〔対象と方法〕健常男女29名を対象とした.圧中心軌跡長と動作時の速さを表すr,運動パターンを表すθに影響を与える要因として,身体各部位のピークトルク値,柔軟性,所要時間を抽出した.〔結果〕圧中心軌跡長に影響する要因として,体幹屈曲120 °/s,体幹伸展60 °/s,体幹伸展120 °/sが抽出された.rに影響する要因として,所要時間,長座体前屈, θが抽出された.θに影響する要因として肘関節屈曲90 °/s, 肘関節伸展90 °/sが抽出された.〔結語〕圧中心情報を解析することにより起き上がり動...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 33; no. 6; pp. 911 - 916 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2018
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.33.911 |
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Summary: | 〔目的〕起き上がり動作時の圧力中心情報を解析し,起き上がり動作に影響を与える要因について検討した.〔対象と方法〕健常男女29名を対象とした.圧中心軌跡長と動作時の速さを表すr,運動パターンを表すθに影響を与える要因として,身体各部位のピークトルク値,柔軟性,所要時間を抽出した.〔結果〕圧中心軌跡長に影響する要因として,体幹屈曲120 °/s,体幹伸展60 °/s,体幹伸展120 °/sが抽出された.rに影響する要因として,所要時間,長座体前屈, θが抽出された.θに影響する要因として肘関節屈曲90 °/s, 肘関節伸展90 °/sが抽出された.〔結語〕圧中心情報を解析することにより起き上がり動作の特徴を定量的に捉えられる可能性が示唆された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.33.911 |