地域在住中高齢者におけるロコモティブシンドロームと転倒経験がプレフレイルに与える影響

〔目的〕プレフレイルに対する ロコモティブシンドローム(ロコモ)と転倒経験の関連を調査し,より早期からのフレイル予防の一助にすることを目的とした.〔対象と方法〕地域在住の中高齢者を,ロコモや転倒経験の有無によりA群(ロコモ有・転倒有),B群(ロコモ有・転倒無),C群(ロコモ無・転倒有),D群(ロコモ無・転倒無)に分類し,プレフレイルの有無を従属変数にしたロジスティック回帰分析を行った.〔結果〕D群に対しA群はオッズ比3.669となり,B群に対しA群は1.839となった.〔結語〕ロコモ該当者はプレフレイルのリスクが高く,さらに転倒経験を有すると,一層リスクが高くなると示唆された.そのため,まずは...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 4; pp. 623 - 629
Main Authors 三浦, 佳代, 藤田, 博曉, 丸谷, 康平, 新井, 智之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.623

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Summary:〔目的〕プレフレイルに対する ロコモティブシンドローム(ロコモ)と転倒経験の関連を調査し,より早期からのフレイル予防の一助にすることを目的とした.〔対象と方法〕地域在住の中高齢者を,ロコモや転倒経験の有無によりA群(ロコモ有・転倒有),B群(ロコモ有・転倒無),C群(ロコモ無・転倒有),D群(ロコモ無・転倒無)に分類し,プレフレイルの有無を従属変数にしたロジスティック回帰分析を行った.〔結果〕D群に対しA群はオッズ比3.669となり,B群に対しA群は1.839となった.〔結語〕ロコモ該当者はプレフレイルのリスクが高く,さらに転倒経験を有すると,一層リスクが高くなると示唆された.そのため,まずはロコモ予防を図ることが有用と考える.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.623