退院後の脳卒中患者を対象とした社会的活動性尺度および実施意図尺度の開発
〔目的〕脳卒中患者の社会的活動性尺度(SAS),および実施意図尺度(I-SAS)の開発を目的とした.〔対象〕退院3ヵ月後の脳卒中患者53名.〔方法〕改訂版Frenchay activity indexを再編しSASを構成した.SAS,およびI-SASの信頼性は,Cronbachのa係数,および再テスト法により,妥当性は,SAS得点を基準変数,I-SAS得点を説明変数とする回帰分析により評価した.〔結果〕SAS,I-SASとも基本的活動(4項目)と積極的活動(5項目)を示す2つの下位尺度が抽出され,a係数,および再テスト法での相関に,高い値が認められた.回帰分析の結果,意図が活動性の予測因子とな...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 29; no. 3; pp. 361 - 365 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2014
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Summary: | 〔目的〕脳卒中患者の社会的活動性尺度(SAS),および実施意図尺度(I-SAS)の開発を目的とした.〔対象〕退院3ヵ月後の脳卒中患者53名.〔方法〕改訂版Frenchay activity indexを再編しSASを構成した.SAS,およびI-SASの信頼性は,Cronbachのa係数,および再テスト法により,妥当性は,SAS得点を基準変数,I-SAS得点を説明変数とする回帰分析により評価した.〔結果〕SAS,I-SASとも基本的活動(4項目)と積極的活動(5項目)を示す2つの下位尺度が抽出され,a係数,および再テスト法での相関に,高い値が認められた.回帰分析の結果,意図が活動性の予測因子となっていることが示された.〔結語〕SAS,およびI-SASともに,十分な信頼性,および妥当性のあることが確認された. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.29.361 |