急性心筋梗塞患者に対する回復期心臓リハビリテーションが体組成の変化に及ぼす影響
〔目的〕急性心筋梗塞(AMI)患者に対する回復期の心臓リハビリテーション(心リハ)が体組成の変化に与える影響を検討した.〔対象〕AMI発症後に入院期の心リハが処方された171例とした.〔方法〕対象を,心リハ継続群と心リハ非継続群の2群に分類し,退院時と退院後4カ月時の体組成を測定し比較検討した.〔結果〕心リハ継続群の体重,体脂肪量,およびウエスト周囲径は退院時から退院後4カ月時にかけて有意な減少を認めた.また,両群における骨格筋量と除脂肪量は,退院時から退院後4カ月時にかけて有意な増加を示した.〔結語〕AMI患者に対して4カ月間の回復期心リハを実施することで,体重と体脂肪量の減少を認めた.また...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 29; no. 4; pp. 543 - 547 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2014
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Subjects | |
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Summary: | 〔目的〕急性心筋梗塞(AMI)患者に対する回復期の心臓リハビリテーション(心リハ)が体組成の変化に与える影響を検討した.〔対象〕AMI発症後に入院期の心リハが処方された171例とした.〔方法〕対象を,心リハ継続群と心リハ非継続群の2群に分類し,退院時と退院後4カ月時の体組成を測定し比較検討した.〔結果〕心リハ継続群の体重,体脂肪量,およびウエスト周囲径は退院時から退院後4カ月時にかけて有意な減少を認めた.また,両群における骨格筋量と除脂肪量は,退院時から退院後4カ月時にかけて有意な増加を示した.〔結語〕AMI患者に対して4カ月間の回復期心リハを実施することで,体重と体脂肪量の減少を認めた.また,回復期心リハは体重減少に伴う骨格筋量の減少を抑制して,骨格筋量と除脂肪量を維持した. |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.29.543 |