理学療法学科1年生における大学生活不安の経時的変化とその対策

〔目的〕理学療法学科1年生の大学生活不安を経時的に調査し,学生に対する支援策を検討することとした.〔対象〕四年制大学理学療法学科の新入生88名とした.〔方法〕入学後の5月,10月,翌年2月の3回にわたる大学生活不安尺度の評価を実施した.〔結果〕日常生活不安尺度は5月の調査時に比べ10月には低い値を示した.大学不適応尺度は5月の調査時に比べてしだいに増大し,翌年2月には有意に高い値を示した.評価不安尺度と総合得点には変化は認められなかった.〔結語〕入学年度の年度末には進級への不安から大学不適応を感じる学生が増えることが示唆されため,大学不適応感を抱いている学生を早期に見つけ,進級前の年度途中から...

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Published in理学療法科学 Vol. 30; no. 5; pp. 689 - 692
Main Authors 平林, 茂, 大日向, 浩, 菅沼, 一男, 丸山, 仁司, 金子, 千香
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2015
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.30.689

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Summary:〔目的〕理学療法学科1年生の大学生活不安を経時的に調査し,学生に対する支援策を検討することとした.〔対象〕四年制大学理学療法学科の新入生88名とした.〔方法〕入学後の5月,10月,翌年2月の3回にわたる大学生活不安尺度の評価を実施した.〔結果〕日常生活不安尺度は5月の調査時に比べ10月には低い値を示した.大学不適応尺度は5月の調査時に比べてしだいに増大し,翌年2月には有意に高い値を示した.評価不安尺度と総合得点には変化は認められなかった.〔結語〕入学年度の年度末には進級への不安から大学不適応を感じる学生が増えることが示唆されため,大学不適応感を抱いている学生を早期に見つけ,進級前の年度途中から頻回に面接を行う必要がある.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.30.689