特別制作した受動トルク計測器で得られた下腿三頭筋スティフネスの基準関連妥当性と再現性の検証

〔目的〕角度可変足プレートとひずみゲージで構成された運搬可能な特別制作受動トルク測定器(CPTI)で測定した下腿三頭筋の筋腱複合体スティフネスの基準関連妥当性と再現性を,等速性筋力測定器のデータと比較して検証すること.〔対象と方法〕健常若年者14名が参加した.CPTIで4つの背屈角度におけるトルクを記録し,得られた角度―トルク曲線の傾きをスティフネスとした.両機器とも3回計測した.〔結果〕級内相関係数(ICC)(1, 3)は,CPTIが0.81,等速性筋力測定器が0.86だった.CPTIのスティフネスは等速性筋力測定器よりも有意に低かった.両機器の間に加算誤差を認めた.〔結語〕CPTIは3回の...

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Published in理学療法科学 Vol. 33; no. 4; pp. 591 - 596
Main Authors 越智, 亮, 福本, 将久, 林, 尊弘, 山田, 和政, 大古, 拓史, 高見, 亮介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2018
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.33.591

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Summary:〔目的〕角度可変足プレートとひずみゲージで構成された運搬可能な特別制作受動トルク測定器(CPTI)で測定した下腿三頭筋の筋腱複合体スティフネスの基準関連妥当性と再現性を,等速性筋力測定器のデータと比較して検証すること.〔対象と方法〕健常若年者14名が参加した.CPTIで4つの背屈角度におけるトルクを記録し,得られた角度―トルク曲線の傾きをスティフネスとした.両機器とも3回計測した.〔結果〕級内相関係数(ICC)(1, 3)は,CPTIが0.81,等速性筋力測定器が0.86だった.CPTIのスティフネスは等速性筋力測定器よりも有意に低かった.両機器の間に加算誤差を認めた.〔結語〕CPTIは3回の計測で等速性筋力測定器と同等の再現性を有していたが,スティフネスは低く表されることが示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.33.591