当院におけるオンライン診療について ―患者情報共有システムとの活用
「I はじめに」 近年, ICT(情報通信技術)の進歩により, 医療においても多施設間での患者情報共有システムやオンライン診療が推進されている. 保険診療報酬改定では, 平成30年度からオンライン診療が算定可能となり, 令和2年度には退院時共同指導料や訪問看護療養費における在宅患者緊急時等カンファレンスなどにも情報通信機器を用いた会議が算定可能となった. さらに, 最近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い, 対面での診療や, 複数の関係者を集めたカンファレンスを行う機会が制限されており, オンラインでの対応が早急に求められている. 我々は, これまで多施設, 多業種で...
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Published in | 信州医学雑誌 Vol. 68; no. 5; pp. 339 - 341 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
信州医学会
10.10.2020
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ISSN | 0037-3826 1884-6580 |
DOI | 10.11441/shinshumedj.68.339 |
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Summary: | 「I はじめに」 近年, ICT(情報通信技術)の進歩により, 医療においても多施設間での患者情報共有システムやオンライン診療が推進されている. 保険診療報酬改定では, 平成30年度からオンライン診療が算定可能となり, 令和2年度には退院時共同指導料や訪問看護療養費における在宅患者緊急時等カンファレンスなどにも情報通信機器を用いた会議が算定可能となった. さらに, 最近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い, 対面での診療や, 複数の関係者を集めたカンファレンスを行う機会が制限されており, オンラインでの対応が早急に求められている. 我々は, これまで多施設, 多業種でリアルタイムかつシームレスに患者情報を共有するシステムの開発・運用を行ってきた. このシステムにビデオ会議機能を追加し, オンライン診療を当院で初めて開始したので本稿で紹介したい. |
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ISSN: | 0037-3826 1884-6580 |
DOI: | 10.11441/shinshumedj.68.339 |