Functional Reach Testにおけるリーチ距離と重心動揺に対する片足の装具固定の影響

〔目的〕本研究の目的はFunctional Reach Test(FRT)において,片足の足ストラテジーの制限により左右非対称が生じるかを確認することである.〔対象と方法〕対象は健常大学生11名とした.一側の足関節可動域を制限するために左下肢に金属支柱付き短下肢装具を装着した固定条件と,装着しない非固定条件で,右上肢と左上肢でのFRT施行時のリーチ距離と重心動揺を測定した.〔結果〕左右それぞれの上肢において固定条件と非固定条件で比較した結果,左右とも固定条件でリーチ距離が小さかった.また固定条件において, 固定した足と反対側の右上肢でリーチした方が,リーチ距離が大きく矩形面積が広かった.〔結語...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 6; pp. 735 - 738
Main Authors 坂本, 理々子, 佐々木, 誠
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.34.735

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Summary:〔目的〕本研究の目的はFunctional Reach Test(FRT)において,片足の足ストラテジーの制限により左右非対称が生じるかを確認することである.〔対象と方法〕対象は健常大学生11名とした.一側の足関節可動域を制限するために左下肢に金属支柱付き短下肢装具を装着した固定条件と,装着しない非固定条件で,右上肢と左上肢でのFRT施行時のリーチ距離と重心動揺を測定した.〔結果〕左右それぞれの上肢において固定条件と非固定条件で比較した結果,左右とも固定条件でリーチ距離が小さかった.また固定条件において, 固定した足と反対側の右上肢でリーチした方が,リーチ距離が大きく矩形面積が広かった.〔結語〕一側下肢の足ストラテジーの制限により,制限側と同側および反対側の上肢リーチ距離が短くなり,さらに左右差が生じることが示された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.735