腰椎椎間関節症患者の脊柱アライメントと腰痛の関係

〔目的〕本研究は,腰椎椎間関節症(以下,LFS)患者の脊柱アライメント(以下,アライメント)の特徴を捉え,健常者と腰痛既往者と比較し,アライメントの変化からLFSについて検討することを目的とした。〔対象と方法〕健常者とLFS患者の立位と立位体幹前屈位の胸椎後彎角(以下,TKA),腰椎前彎角(以下,LLA),仙骨傾斜角(以下,SIA),脊柱傾斜角(以下,SCI)および胸椎,腰椎,仙骨の前屈可動域を測定した。〔結果〕LFSは立位,前屈位ともに仙骨の垂直化と前屈可動域の減少を認め,TKAとLLA,LLAとSIAにそれぞれ有意な相関関係を認めた。健常者ではTKAとSIA,LLAとSIAに有意な相関関係...

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Published in理学療法科学 Vol. 24; no. 1; pp. 65 - 69
Main Authors 青木, 一治, 友田, 淳雄, 城, 由起子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2009
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Summary:〔目的〕本研究は,腰椎椎間関節症(以下,LFS)患者の脊柱アライメント(以下,アライメント)の特徴を捉え,健常者と腰痛既往者と比較し,アライメントの変化からLFSについて検討することを目的とした。〔対象と方法〕健常者とLFS患者の立位と立位体幹前屈位の胸椎後彎角(以下,TKA),腰椎前彎角(以下,LLA),仙骨傾斜角(以下,SIA),脊柱傾斜角(以下,SCI)および胸椎,腰椎,仙骨の前屈可動域を測定した。〔結果〕LFSは立位,前屈位ともに仙骨の垂直化と前屈可動域の減少を認め,TKAとLLA,LLAとSIAにそれぞれ有意な相関関係を認めた。健常者ではTKAとSIA,LLAとSIAに有意な相関関係を認め,腰痛既往者では,LLAとSIAのみ有意な相関関係を認めた。〔結語〕LFS患者のアライメントはSIAに特徴があることが明らかとなった。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.24.65