片麻痺歩行のブルンストロームステージによる歩行周期の変化

[目的]本研究では歩行周期各相の相対的時間比率に着目して脳卒中片麻痺患者の歩行パターンを検討した。[対象]回復期病棟に入院中の脳卒中片麻痺患者18名を対象とした。[方法]歩行時の下肢の動きをビデオ撮影し,両側の立脚開始および遊脚開始の時期を抽出した。これらの時期を重複歩時間で正規化し,歩行周期各相の比率を算出した。歩行パターンは各対象者が歩行可能になってから退院するまでの期間,3週間に1回の頻度で反復測定した。[結果]歩行周期各相の比率はブルンストロームステージIIとIIIの間,およびIVとVの間で有意に異なっていた。[結語]今後は縦断的な分析も加えて,運動麻痺の回復と歩行パターンの変化の関係...

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Published in理学療法科学 Vol. 23; no. 6; pp. 805 - 809
Main Authors 篠崎, 真枝, 大橋, ゆかり, 坂本, 由美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2008
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.23.805

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Summary:[目的]本研究では歩行周期各相の相対的時間比率に着目して脳卒中片麻痺患者の歩行パターンを検討した。[対象]回復期病棟に入院中の脳卒中片麻痺患者18名を対象とした。[方法]歩行時の下肢の動きをビデオ撮影し,両側の立脚開始および遊脚開始の時期を抽出した。これらの時期を重複歩時間で正規化し,歩行周期各相の比率を算出した。歩行パターンは各対象者が歩行可能になってから退院するまでの期間,3週間に1回の頻度で反復測定した。[結果]歩行周期各相の比率はブルンストロームステージIIとIIIの間,およびIVとVの間で有意に異なっていた。[結語]今後は縦断的な分析も加えて,運動麻痺の回復と歩行パターンの変化の関係についてより詳細に検討したい。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.23.805