変形性膝関節症患者の歩行における体幹傾斜運動と骨盤回旋運動の関係
本研究は,膝OA患者の歩行時にみられる体幹傾斜運動と骨盤回旋運動の相関関係を明らかにすることを目的とした。対象は膝OA患者15名(平均年齢70.3歳)であった。三次元動作分析により,体幹最大傾斜角度の平均値は患側2.9 °,健側3.5°,骨盤回旋角度の平均値は患側8.6 °,健側8.1°であった。体幹最大傾斜角度と骨盤回旋運動の相関係数は患側r=-0.53,健側r=-0.56であり有意な負の相関を認めた(p<0.05)。体幹傾斜する方向は立脚側と遊脚側にほぼ同数で2分していた。本研究の結果は,膝OA患者の歩行能力を知り,それを改善する運動方法を提案するための一助になると考えられた。...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 23; no. 1; pp. 163 - 167 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2008
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Subjects | |
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ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.23.163 |
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Summary: | 本研究は,膝OA患者の歩行時にみられる体幹傾斜運動と骨盤回旋運動の相関関係を明らかにすることを目的とした。対象は膝OA患者15名(平均年齢70.3歳)であった。三次元動作分析により,体幹最大傾斜角度の平均値は患側2.9 °,健側3.5°,骨盤回旋角度の平均値は患側8.6 °,健側8.1°であった。体幹最大傾斜角度と骨盤回旋運動の相関係数は患側r=-0.53,健側r=-0.56であり有意な負の相関を認めた(p<0.05)。体幹傾斜する方向は立脚側と遊脚側にほぼ同数で2分していた。本研究の結果は,膝OA患者の歩行能力を知り,それを改善する運動方法を提案するための一助になると考えられた。 |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.23.163 |