AI, ビッグデータと歯科保健医療

「ビッグデータについて」「1. 診療(レセプト)データ」「1)NDB(National Database)」医学・医療のビックデータには2つの大きな領域として「ヘルスケア」と「ライフサイエンス」があるが, ここでは後者については触れず, 前者について述べる. 「ヘルスケア」のビッグデータの中心をなすものは, 後述するNDB(National Database)に代表されるレセプトデータである. 筆者は研究者のなかでは比較的早い時期(1990年代半ば)に小児の歯科健診結果とその後半年間の歯科受診レセプトデータとを突合した研究に従事したが, 当時のレセプトデータは紙ベースで, データ(電子情報)化...

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Published in日本歯科保存学雑誌 Vol. 62; no. 5; pp. 229 - 233
Main Author 安藤, 雄一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 2019
日本歯科保存学会
Subjects
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ISSN0387-2343
2188-0808
DOI10.11471/shikahozon.62.229

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Summary:「ビッグデータについて」「1. 診療(レセプト)データ」「1)NDB(National Database)」医学・医療のビックデータには2つの大きな領域として「ヘルスケア」と「ライフサイエンス」があるが, ここでは後者については触れず, 前者について述べる. 「ヘルスケア」のビッグデータの中心をなすものは, 後述するNDB(National Database)に代表されるレセプトデータである. 筆者は研究者のなかでは比較的早い時期(1990年代半ば)に小児の歯科健診結果とその後半年間の歯科受診レセプトデータとを突合した研究に従事したが, 当時のレセプトデータは紙ベースで, データ(電子情報)化には多大な労力とコストを要したことが思い出される. 今は当時とは時代が変わり, レセプト情報が電子化されるようになった. NDBは電子化されたレセプトデータに, 特定健診・保健指導の結果をつなぎ合わせたデータベースであり, 研究面での活用も徐々に進んできており, 歯科でも先駆的な報告が行われている.
ISSN:0387-2343
2188-0808
DOI:10.11471/shikahozon.62.229