著しい骨吸収を認めた鼻歯槽嚢胞の1例

今回われわれは著しい骨吸収を伴う鼻歯槽嚢胞の一例を経験したので報告する. 症例は58歳女性.左鼻翼基部にびまん性の腫脹を認め,当科受診.パノラマX線写真およびCTにて左側上顎骨に単房性の嚢胞様透過像を認めた.また骨吸収は,一部口蓋の骨膜下まで達していた.同年4月に全身麻酔下にて嚢胞摘出術を施行.術後病理組織検査にて,嚢胞壁は立方上皮と線維性結合組識の層から形成されていた....

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Published in九州歯科学会雑誌 Vol. 62; no. 6; pp. 249 - 252
Main Authors 高橋, 理, 古田, 功彦, 兒玉, 正明, 岩永, 賢二郎, 吉岡, 泉, 冨永, 和宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 九州歯科学会 2009
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Summary:今回われわれは著しい骨吸収を伴う鼻歯槽嚢胞の一例を経験したので報告する. 症例は58歳女性.左鼻翼基部にびまん性の腫脹を認め,当科受診.パノラマX線写真およびCTにて左側上顎骨に単房性の嚢胞様透過像を認めた.また骨吸収は,一部口蓋の骨膜下まで達していた.同年4月に全身麻酔下にて嚢胞摘出術を施行.術後病理組織検査にて,嚢胞壁は立方上皮と線維性結合組識の層から形成されていた.
ISSN:0368-6833
1880-8719
DOI:10.2504/kds.62.249