自宅退院する入院患者における退院前後での身体活動量の比較検討
本研究では,自宅退院する入院患者の退院前後での身体活動量について比較検討することを目的とした。対象は自宅退院した回復期リハビリテーション病棟入院患者12名(男性3名,女性9名,平均年齢は72.1±9.3歳)とした。退院前3.2±1.0日と,退院後8.5±1.8日に24時間の身体活動量を携帯型身体活動量測定計アクティブトレーサーにて測定し,時間帯別の身体活動量についても比較した。また,主観的な活動感,疲労感や痛みの増減について調査した。その結果,身体活動量は自宅退院後有意に増加しており,特に19,20,21時帯の自宅での身体活動量が多かった。さらに,自宅退院後の疲労感や痛みの増加の訴えが多かった...
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Published in | 理学療法科学 Vol. 23; no. 2; pp. 313 - 317 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
理学療法科学学会
2008
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1341-1667 2434-2807 |
DOI | 10.1589/rika.23.313 |
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Summary: | 本研究では,自宅退院する入院患者の退院前後での身体活動量について比較検討することを目的とした。対象は自宅退院した回復期リハビリテーション病棟入院患者12名(男性3名,女性9名,平均年齢は72.1±9.3歳)とした。退院前3.2±1.0日と,退院後8.5±1.8日に24時間の身体活動量を携帯型身体活動量測定計アクティブトレーサーにて測定し,時間帯別の身体活動量についても比較した。また,主観的な活動感,疲労感や痛みの増減について調査した。その結果,身体活動量は自宅退院後有意に増加しており,特に19,20,21時帯の自宅での身体活動量が多かった。さらに,自宅退院後の疲労感や痛みの増加の訴えが多かった。このことより,スムーズな在宅生活への移行を図るためには入院中の身体活動量が不足しており,体力向上を目的とした理学療法プログラムや,病棟での身体活動量向上を図る介入が必要であることが示唆された。 |
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ISSN: | 1341-1667 2434-2807 |
DOI: | 10.1589/rika.23.313 |