車いすキャスター上げ上達に必要な運動力学的要素

本研究は習得前後の者と熟練者をそれぞれ対象として,車いすキャスター上げ動作におけるヒトと車いすの合成重心,床反力作用点,合成床反力を赤外線カメラと床反力計を含む三次元動作分析装置で分析し,その運動力学的特長を明らかにすることを目的とした。計測の結果,車いすキャスター上げにはキャスターが最高点に達した後,バランス維持のために合成床反力後方成分を発生させ,ヒトと車いすの合成重心に対して床反力作用点を前方へ移動させることが必要と示唆された。...

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Published in理学療法科学 Vol. 23; no. 2; pp. 197 - 202
Main Authors 今井, 祐子, 勝平, 純司, 谷, 浩明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2008
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.23.197

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Summary:本研究は習得前後の者と熟練者をそれぞれ対象として,車いすキャスター上げ動作におけるヒトと車いすの合成重心,床反力作用点,合成床反力を赤外線カメラと床反力計を含む三次元動作分析装置で分析し,その運動力学的特長を明らかにすることを目的とした。計測の結果,車いすキャスター上げにはキャスターが最高点に達した後,バランス維持のために合成床反力後方成分を発生させ,ヒトと車いすの合成重心に対して床反力作用点を前方へ移動させることが必要と示唆された。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.23.197