異なる関節角度における等尺性収縮時の膝伸展筋群および膝蓋腱の形状変化特性

〔目的〕本研究ではMCセンサー法を用いて異なる関節角度における等尺性収縮時の膝伸展筋群および膝蓋腱の力学的活動について検討した.〔対象と方法〕対象者は健康な成人男性11名とした.測定は股関節角度0°および90°,膝関節角度30°および90°を組み合わせた4つの姿勢で行った.内側広筋斜頭,外側広筋,大腿直筋および膝蓋腱の形状変化量はMCセンサー法により計測した.〔結果〕膝伸展筋群の形状変化量は,膝関節および股関節角度の影響を受けるが,その影響は各筋によって異なった.膝蓋腱の形状変化量は膝関節30°よりも90°が有意に高い値を示した.〔結語〕MCセンサー法で計測した形状変化量は,筋および腱の活動動...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 1; pp. 89 - 96
Main Authors 田中, 重陽, 今若, 太郎, 角田, 直也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2019
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.34.89

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Summary:〔目的〕本研究ではMCセンサー法を用いて異なる関節角度における等尺性収縮時の膝伸展筋群および膝蓋腱の力学的活動について検討した.〔対象と方法〕対象者は健康な成人男性11名とした.測定は股関節角度0°および90°,膝関節角度30°および90°を組み合わせた4つの姿勢で行った.内側広筋斜頭,外側広筋,大腿直筋および膝蓋腱の形状変化量はMCセンサー法により計測した.〔結果〕膝伸展筋群の形状変化量は,膝関節および股関節角度の影響を受けるが,その影響は各筋によって異なった.膝蓋腱の形状変化量は膝関節30°よりも90°が有意に高い値を示した.〔結語〕MCセンサー法で計測した形状変化量は,筋および腱の活動動態を評価する指標として活用できる可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.34.89