本学が目指す協働作業型実習導入の現状と効果

〔目的〕本学科で導入を図ってきた協働作業型実習の現状を調査し,効果を検証することを目的とした.〔対象と方法〕本学科の4年次臨床実習を2017年度から2019年度に履修した学生124名を対象に,実習前後のObjective Structured Clinical Examination (OSCE)得点と理学療法士としてのアイデンティティスコア(ID)および実習内容に関する質問紙調査を行った.〔結果〕IDは実習前に比して実習後で有意に増加し,実習後のIDは実習中に患者に介入した時間と正の相関を示した.一方,OSCE得点は臨床体験とは有意な相関を示さなかった.〔結語〕今後の臨床実習では,より実践的...

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Published in理学療法科学 Vol. 36; no. 1; pp. 47 - 51
Main Authors 篠崎, 真枝, 大橋, ゆかり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2021
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.36.47

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Summary:〔目的〕本学科で導入を図ってきた協働作業型実習の現状を調査し,効果を検証することを目的とした.〔対象と方法〕本学科の4年次臨床実習を2017年度から2019年度に履修した学生124名を対象に,実習前後のObjective Structured Clinical Examination (OSCE)得点と理学療法士としてのアイデンティティスコア(ID)および実習内容に関する質問紙調査を行った.〔結果〕IDは実習前に比して実習後で有意に増加し,実習後のIDは実習中に患者に介入した時間と正の相関を示した.一方,OSCE得点は臨床体験とは有意な相関を示さなかった.〔結語〕今後の臨床実習では,より実践的な部分的介入を多くの患者に実施することで臨床技能を向上させることが求められる.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.36.47