新規開発した軟部組織硬度計における生体模擬モデルおよび生体硬度測定時の信頼性の検討

【目的】本研究は,新たに開発した軟部組織硬度計の模擬モデルおよび生体測定時の検査者内・間信頼性について検討した。【対象および方法】模擬モデル測定は,2種類の軟部組織硬度計を使用し,2種類の硬度の異なる高分子化合物を,10人の検査者により7回反復測定を行った。また生体硬度測定は,対象を健常成人女性1名とし,3人の検査者により,3種類の軟部組織硬度計を使用し,右側の僧帽筋上部,脊柱起立筋,内側ハムストリングス,内側腓腹筋の筋腹中央部を3回測定し,模擬モデルおよび生体測定における検査者内・間信頼性を変動係数と級内相関係数を用いて検討し,さらに模擬モデル測定時の硬度差および生体硬度測定時の測定値につい...

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Published in理学療法の科学と研究 Vol. 1; no. 1; pp. 1_23 - 1_27
Main Authors 髙梨, 晃, 川田, 教平, 小沼, 亮, 長濱, 喜啓, 黒澤, 和生, 松田, 雅弘, 宮島, 恵樹, 加藤, 宗規, 野北, 好春, 塩田, 琴美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 千葉県理学療法士会 30.03.2010
千葉県理学療法士会
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ISSN1884-9032
2758-3864
DOI10.57476/srpt.1.1_1_23

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Summary:【目的】本研究は,新たに開発した軟部組織硬度計の模擬モデルおよび生体測定時の検査者内・間信頼性について検討した。【対象および方法】模擬モデル測定は,2種類の軟部組織硬度計を使用し,2種類の硬度の異なる高分子化合物を,10人の検査者により7回反復測定を行った。また生体硬度測定は,対象を健常成人女性1名とし,3人の検査者により,3種類の軟部組織硬度計を使用し,右側の僧帽筋上部,脊柱起立筋,内側ハムストリングス,内側腓腹筋の筋腹中央部を3回測定し,模擬モデルおよび生体測定における検査者内・間信頼性を変動係数と級内相関係数を用いて検討し,さらに模擬モデル測定時の硬度差および生体硬度測定時の測定値について検討した。【結果】模擬モデルおよび生体硬度測定における信頼性は高値を示した。また模擬モデル測定の測定値は2種類の機器ともに有意に硬度差を評価可能であった。さらに生体測定については,3種類の機器ともに異なる結果を示した。【考察】3種類の軟部組織硬度計は,模擬モデルおよび生体において高い信頼性を示す測定が可能である。また測定結果については,同一部位における治療効果判定などに使用することが推奨される結果を示した。
ISSN:1884-9032
2758-3864
DOI:10.57476/srpt.1.1_1_23