重症冠動脈病変と,閉塞性動脈硬化症を合併したTangier病の1例

Tangier病は1961年Fredricksonらにより初めて報告された高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)の欠損と全身の網内系組織にコレステロールエステルの蓄積を主徴とする稀な常染色体劣性遺伝疾患である.本症では低HDLコレステロール(HDL-C)血症があるにも拘らず動脈硬化性疾患の合併が比較的少ないとされてきたが,重症冠動脈病変に加えて閉塞性動脈硬化症(ASO)を合併したTangier病の一例を経験した....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 96; no. 8; pp. 1697 - 1699
Main Authors 今井, 龍一郎, 川井, 和哉, 窪川, 渉一, 関, 秀一, 高橋, 聡介, 深谷, 眞彦, 浜重, 直久, 入江, 博之, 円山, 英昭, 公文, 義雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 2007
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Summary:Tangier病は1961年Fredricksonらにより初めて報告された高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)の欠損と全身の網内系組織にコレステロールエステルの蓄積を主徴とする稀な常染色体劣性遺伝疾患である.本症では低HDLコレステロール(HDL-C)血症があるにも拘らず動脈硬化性疾患の合併が比較的少ないとされてきたが,重症冠動脈病変に加えて閉塞性動脈硬化症(ASO)を合併したTangier病の一例を経験した.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.96.1697