トイレに流せるとする衛生製品に関する国際規格の評価について

現在,日本および欧米ではおしりふき,トイレクリーナーなどの衛生製品の一部がトイレに流せるとして製造販売されている.これら衛生製品に関し,製造関係者と下水道関係者の見解が異なっている.これら衛生製品に関する国際規格には,欧米の製造関係者団体が制定した規格と,世界の下水道関係者が制定した規格がある.一方,国内の規格は,1993年にJIS P 4501でトイレットペーパーのほぐれやすさを規格化し,2018年6月から「トイレに流せる製品の取扱いの手引き策定委員会」で検討が進められている状況である.このため,本論文では,まず2つの国際規格を比較し,両者の違いを明確化し,次に国際規格の我が国への適用可否を...

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Published in環境技術 Vol. 49; no. 1; pp. 38 - 45
Main Authors 佐藤, 克己, 森田, 弘昭, 高橋, 岩仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 環境技術学会 20.01.2020
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ISSN0388-9459
1882-8590
DOI10.5956/jriet.49.38

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Summary:現在,日本および欧米ではおしりふき,トイレクリーナーなどの衛生製品の一部がトイレに流せるとして製造販売されている.これら衛生製品に関し,製造関係者と下水道関係者の見解が異なっている.これら衛生製品に関する国際規格には,欧米の製造関係者団体が制定した規格と,世界の下水道関係者が制定した規格がある.一方,国内の規格は,1993年にJIS P 4501でトイレットペーパーのほぐれやすさを規格化し,2018年6月から「トイレに流せる製品の取扱いの手引き策定委員会」で検討が進められている状況である.このため,本論文では,まず2つの国際規格を比較し,両者の違いを明確化し,次に国際規格の我が国への適用可否を評価するものである.
ISSN:0388-9459
1882-8590
DOI:10.5956/jriet.49.38