家族性乳癌家系の経験による積極的働きかけへの方針転換

現在わが国では成人の遺伝医療分野の名称はかならずしも一般に認知されたものではなく,ほとんどの施設で,積極的な働きかけが行われていないと思われる.当院では平成12 年に家族性腫瘍相談室を立ち上げ,入院時に家族歴を調査するシステムを導入し,そのデータに基づきカウンセリングをリクルートしている.今回の事例では,家族性腫瘍の疑いがある家系に対して,できるだけ早い時期から関わっていく必要性を学んだ.今後は遺伝医療に対する院内全体でのチーム医療につなげてゆきたい....

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Published in家族性腫瘍 Vol. 7; no. 1; pp. 27 - 29
Main Authors 谷水, 正人, 那須, 淳一郎, 青儀, 健二郎, 大住, 省三, 田所, かおり, 菊屋, 朋子, 佐々木, 晴子, 久保, 義郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本家族性腫瘍学会 2007
一般社団法人日本遺伝性腫瘍学会
The Japanese Society for Hereditary Tumors
Subjects
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ISSN1346-1052
2189-6674
DOI10.18976/jsft.7.1_27

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Summary:現在わが国では成人の遺伝医療分野の名称はかならずしも一般に認知されたものではなく,ほとんどの施設で,積極的な働きかけが行われていないと思われる.当院では平成12 年に家族性腫瘍相談室を立ち上げ,入院時に家族歴を調査するシステムを導入し,そのデータに基づきカウンセリングをリクルートしている.今回の事例では,家族性腫瘍の疑いがある家系に対して,できるだけ早い時期から関わっていく必要性を学んだ.今後は遺伝医療に対する院内全体でのチーム医療につなげてゆきたい.
ISSN:1346-1052
2189-6674
DOI:10.18976/jsft.7.1_27