軽度神経障害合併糖尿病患者における姿勢安定度評価指標を用いたバランス能力評価について

〔目的〕軽度神経障害合併糖尿病患者(mild DPN)を対象とし,重心動揺計による開眼・硬面上(IPS)と閉眼・軟面上(MIPS)の立位2条件にてバランス能力を評価することで,軽度のバランス能力低下の有無と評価法による違いを検討した.〔対象〕糖尿病多発神経障害(non-DPN)群27名およびmild DPN群16名とした.〔方法〕IPSとMIPSのバランス指標にて,両群の比較を行った.また対象者全員の振動覚とバランス指標の比較を行った.〔結果〕両群間の比較においてMIPSのみmild DPN群で有意に低下していた.振動覚はMIPSのみ有意な相関関係を示した.〔結語〕mild DPNにおいてもバ...

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Published in理学療法科学 Vol. 31; no. 1; pp. 1 - 5
Main Authors 石川, 公久, 鈴木, 康裕, 田邉, 裕基, 加藤, 秀典
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2016
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.31.1

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Summary:〔目的〕軽度神経障害合併糖尿病患者(mild DPN)を対象とし,重心動揺計による開眼・硬面上(IPS)と閉眼・軟面上(MIPS)の立位2条件にてバランス能力を評価することで,軽度のバランス能力低下の有無と評価法による違いを検討した.〔対象〕糖尿病多発神経障害(non-DPN)群27名およびmild DPN群16名とした.〔方法〕IPSとMIPSのバランス指標にて,両群の比較を行った.また対象者全員の振動覚とバランス指標の比較を行った.〔結果〕両群間の比較においてMIPSのみmild DPN群で有意に低下していた.振動覚はMIPSのみ有意な相関関係を示した.〔結語〕mild DPNにおいてもバランス能力の低下が存在し,深部感覚の低下が関与している可能性が示唆された.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.31.1