生薬学の伝統と革新—教育・研究・臨床の立場から

本シンポジウムは前回の日本薬学会第129年会(京都)でのシンポジウムに引き続き, 生薬学の現状を見つめなおし, 将来像を考える機会を持とうと若手が中心となって企画したものである. 第129年会のシンポジウムS14では, 変革期にある薬学の教育と研究の場において生薬学に求められている将来像を, 各シンポジストの講演とフロアからの発言を含めた総合討論によって考えた. 満席の会場から多数の意見が提示され, 熱気に包まれた討論会となった. これを受けて第130年会シンポジウムS45では, 生薬学に期待されるベクトルを意識した上で, 生薬学の伝統とこれを軸として展開される教育と研究及びそれらの革新的発展...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 131; no. 3; pp. 373 - 374
Main Author 伊藤, 美千穂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.03.2011
日本薬学会
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:本シンポジウムは前回の日本薬学会第129年会(京都)でのシンポジウムに引き続き, 生薬学の現状を見つめなおし, 将来像を考える機会を持とうと若手が中心となって企画したものである. 第129年会のシンポジウムS14では, 変革期にある薬学の教育と研究の場において生薬学に求められている将来像を, 各シンポジストの講演とフロアからの発言を含めた総合討論によって考えた. 満席の会場から多数の意見が提示され, 熱気に包まれた討論会となった. これを受けて第130年会シンポジウムS45では, 生薬学に期待されるベクトルを意識した上で, 生薬学の伝統とこれを軸として展開される教育と研究及びそれらの革新的発展の方向性について, 産官学それぞれの立場からの意見をシンポジストが述べ, 総括を総合討論の場で練り上げようと計画した. 局方の国際調和や伝統医療に対する国際的な関心の高まりを背景に, 生薬に携わる多くの人々が本シンポジウムをきっかけとして, 創薬から医療にわたる様々な場面での生薬学のあり方を考え, その将来像構築の一助となることを期待する.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.131.373