日常生活動作テストの手引

この評価表は80種を上まわる多種類の日常生活動作テスト表を集め, これらに盛られている動作項目をすべて拾いだし, まず類似の動作を一括し, さらにそのうちから代表動作, つまりそれができれば他のものはできると見なされる動作を選び出し, 表のような大項目別に整理したものである. 集計した動作項目は3,388種にのぼった. これらをすべて評価できればきわめて客観的に不自由度あるいは障害度を評価することができるのであるが, それは時間的にも, また被検者の疲労度を考えても不可能なことである. そこで代表動作を選び, かつ日常生活動作として本質的に必要と思われるものを優先して選び出したのがこのテスト表...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 19; no. 2; pp. 114 - 131
Main Authors 佐々木智也, 津山直一, 高橋勇, 堂前章, 古賀良平, 今田拓, 長谷川恒雄, 小林邦雄, 間得之, 明石謙, 長尾竜郎, 佐直信彦, 宮原英夫, 立野勝彦, 吉永繁彦, 緒方晴男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本リハビリテーション医学会 1982
日本リハビリテーション医学会
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ISSN0034-351X
1880-778X
DOI10.2490/jjrm1963.19.114

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Summary:この評価表は80種を上まわる多種類の日常生活動作テスト表を集め, これらに盛られている動作項目をすべて拾いだし, まず類似の動作を一括し, さらにそのうちから代表動作, つまりそれができれば他のものはできると見なされる動作を選び出し, 表のような大項目別に整理したものである. 集計した動作項目は3,388種にのぼった. これらをすべて評価できればきわめて客観的に不自由度あるいは障害度を評価することができるのであるが, それは時間的にも, また被検者の疲労度を考えても不可能なことである. そこで代表動作を選び, かつ日常生活動作として本質的に必要と思われるものを優先して選び出したのがこのテスト表である. これまで各方面で用いられてきた日常生活動作テスト表は, 細かくみると必ずしも客観的なものとはいいがたいものが多い. つまり盛られている項目がなんとなく必要と感じられるものをランダムに選びだしたにすぎないとみられるものが多い. それに各方面でそれぞれ異なった評価表を用いているのでは相互の比較ができない.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.19.114