骨折後の認知症高齢者への看護介入に関する文献検討

認知症高齢者に関わる病院や施設では転倒(以下.転落も含む)による骨折事例が多い.看護師は転倒による骨折後の看護を求められる場面が多いが,認知症を併発している場合骨折などの事故時には精神的に混乱状態を来しやすく.治根後の対応は困難を極める.そこで骨折後の認知症高齢者に対する効果的な看護介入方法の示唆を得るため.転倒予防も含む看護介入の効呆を検証した過去10年間の文献検討を行った. PubMedおよび医学中央雑誌から7件の文献を抽出した.介入方法として複数の方法を統合した呑護.保護材の使用.遊びリテーション.車いす設附箇所の設定.外転枕装滸・装舒への声掛けの5種類が挙げられたが.無作為化比較対照試...

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Published in日本運動器看護学会誌 Vol. 9; pp. 49 - 53
Main Author 菅野, 眞奈
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本運動器看護学会 2014
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Summary:認知症高齢者に関わる病院や施設では転倒(以下.転落も含む)による骨折事例が多い.看護師は転倒による骨折後の看護を求められる場面が多いが,認知症を併発している場合骨折などの事故時には精神的に混乱状態を来しやすく.治根後の対応は困難を極める.そこで骨折後の認知症高齢者に対する効果的な看護介入方法の示唆を得るため.転倒予防も含む看護介入の効呆を検証した過去10年間の文献検討を行った. PubMedおよび医学中央雑誌から7件の文献を抽出した.介入方法として複数の方法を統合した呑護.保護材の使用.遊びリテーション.車いす設附箇所の設定.外転枕装滸・装舒への声掛けの5種類が挙げられたが.無作為化比較対照試験で有意な効果が示された介入は車いす設附箇所の設定のみだった.車いす設骰箇所の設定は特定の位附へ車いすを設骰するよう変更することで導入が可能であり様々な楊所での応用が期待できる世界中で認知症謡齢者が増加しているにも関わらず介入研究が少なく.本研究分野におけるさらなる研究が必要である.
ISSN:2186-635X
2435-001X
DOI:10.34324/jsmn.9.0_49