プレミアムフライデーが公共交通利用へ与える影響の可能性分析

2017年(平成29年)2月24日より実施されたプレミアムフライデーは,毎月末の金曜日に普段よりもプレミアムな生活を推奨する個人消費喚起キャンペーンである.本研究では,プラミアムフライデー実施により,公共交通の利用に影響を与えているのかについて,その可能性を分析する.静岡市を対象に交通系ICカードデータを利用して公共交通のマクロな利用割合を静岡市全域のバス停留所,ならびにプラミアムフライデーの大々的にイベントが実施され,職員にもその働き方を推奨していた行政のバス停留所を対象として分析を行った. 分析の結果,全域,イベント実施したバス停において,プレミアムフライデー実施による積極的な公共交通利用...

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Published inグローバルビジネスジャーナル Vol. 3; no. 1; pp. 32 - 36
Main Authors 岩本, 武範, 宇野, 伸宏, 中村, 俊之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 グローバルビジネス学会 2017
Seciety of Global Business
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ISSN2434-0111
DOI10.32169/gbj.3.1_32

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Summary:2017年(平成29年)2月24日より実施されたプレミアムフライデーは,毎月末の金曜日に普段よりもプレミアムな生活を推奨する個人消費喚起キャンペーンである.本研究では,プラミアムフライデー実施により,公共交通の利用に影響を与えているのかについて,その可能性を分析する.静岡市を対象に交通系ICカードデータを利用して公共交通のマクロな利用割合を静岡市全域のバス停留所,ならびにプラミアムフライデーの大々的にイベントが実施され,職員にもその働き方を推奨していた行政のバス停留所を対象として分析を行った. 分析の結果,全域,イベント実施したバス停において,プレミアムフライデー実施による積極的な公共交通利用を現状では影響を与える結果は確認できなかった.この結果は,現状でのプレミアムフライデー参加者数を考慮した場合に,概ね妥当な結果であり,今後の定着にむけて,PRの方法や実施内容・方法の再検討が求められる.
ISSN:2434-0111
DOI:10.32169/gbj.3.1_32