膵疾患診断における経腹壁的超音波を用いた組織弾性画像法の実用可能性

「背景と目的」超音波によって組織弾性情報を客観的に可視化する組織弾性画像法(Tissue Elastography:EG)を乳腺疾患診断に用い, その有用性が報告されている1, 2). EGは圧力による組織の歪みの差を画像化する技術で, 組織に圧を加え, 硬い組織と軟らかい組織の歪みの差を用いて, 種々の組織の硬さをリアルタイムに画像化する. EGがあらわす情報は病理組織学的な違いを反映していると考えられる3). 膵疾患診断における経腹壁的超音波を用いた組織弾性画像法(EG-US)の報告はなく, その実用可能性について検討した. 「方法」超音波観測装置はEUB-8500(日立社製)を使用した....

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Published in膵臓 Vol. 24; no. 4; pp. 550 - 552
Main Authors 内田, 博起, 廣岡, 芳樹, 伊藤, 彰浩, 川嶋, 啓揮, 大野, 栄三郎, 石川, 卓哉, 松原, 浩, 伊藤, 裕也, 中村, 陽介, 大宮, 直木, 丹羽, 康正, 片野, 義明, 石上, 雅敏, 後藤, 秀実, 原, 和生, 野々垣, 浩二, 春日井, 俊史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本膵臓学会 2009
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Summary:「背景と目的」超音波によって組織弾性情報を客観的に可視化する組織弾性画像法(Tissue Elastography:EG)を乳腺疾患診断に用い, その有用性が報告されている1, 2). EGは圧力による組織の歪みの差を画像化する技術で, 組織に圧を加え, 硬い組織と軟らかい組織の歪みの差を用いて, 種々の組織の硬さをリアルタイムに画像化する. EGがあらわす情報は病理組織学的な違いを反映していると考えられる3). 膵疾患診断における経腹壁的超音波を用いた組織弾性画像法(EG-US)の報告はなく, その実用可能性について検討した. 「方法」超音波観測装置はEUB-8500(日立社製)を使用した. 本システムではリニア走査型プローブ(EUP-L52, 3.5-7.5MHz)で対象を観察し, 2画面上にBモードとEGモードとを同時に描出し, EGモードでは, 関心領域(Region of interest:ROI)内の弾性を色調(硬:青, 軟:赤)で表現する.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.24.550