当施設におけるJ-START研究事業の取組みについて

当施設では「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験(J-START)の研究事業に平成21年度より参加した。沖縄県では主要部位別の乳がん死亡率(75歳未満年齢調整死亡率2002~2009)が1位と高く,今回の研究事業に貢献するため,地域健診(集団:6市町村),施設内健診と人間ドックにおいて参加者を募った。平成21年度参加者は1,201名(うち集団:268名)で,平成23年度に2回目検診を行い,対象者1,195名のうち,966名の方が受診し(80.8%),アンケート調査による回答者218名を含めた参加率は99.1%であった。平成22年度参加者は788名で,平成24年度は2回目...

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Published in日本乳癌検診学会誌 Vol. 22; no. 3; pp. 366 - 372
Main Authors 小田部, 守生, 田里, 光也, 金城, 忠雄, 比嘉, 政昭, 金城, 幸善, 来間, 光博, 宮里, 和美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会 2013
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ISSN0918-0729
1882-6873
DOI10.3804/jjabcs.22.366

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Summary:当施設では「乳がん検診における超音波検査の有効性を検証するための比較試験(J-START)の研究事業に平成21年度より参加した。沖縄県では主要部位別の乳がん死亡率(75歳未満年齢調整死亡率2002~2009)が1位と高く,今回の研究事業に貢献するため,地域健診(集団:6市町村),施設内健診と人間ドックにおいて参加者を募った。平成21年度参加者は1,201名(うち集団:268名)で,平成23年度に2回目検診を行い,対象者1,195名のうち,966名の方が受診し(80.8%),アンケート調査による回答者218名を含めた参加率は99.1%であった。平成22年度参加者は788名で,平成24年度は2回目検診を実施しているところである。募集にあたっては,2年後の参加に不安があったので,説明方法を工夫した。また,2回目検診の予約受付や精密検査未受診者の受診勧奨については,かなり苦労した(精検未受診率:平成21年度14.3%・平成22年度9.8%)。今回,2回目検診案内や精検未受診者への対応,運用等についてその取組みを報告する。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.22.366