2万人規模の出生コーホートと,500人規模の小コーホートからなる北海道スタディが目指してきたもの:環境と子どもの健康 先天異常・発達・アレルギーの15年におよぶ経験と成果
「1. 北海道スタディ(大小二つのコーホート)の研究の背景と目的, 特徴」日本では乳幼児健診などに参加した児を追跡し, 子どもの成長を追う研究が幾つか実施されていたが, 胎児期からの環境曝露影響を前向きに検討する出生コーホート研究は2000年まで存在しなかった. 我々は1990年代から尿道下裂や停留精巣の遺伝環境要因について症例対照研究を始めたが妊娠中の曝露評価ができない限界があったことから, 2001年より前向き研究「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ(The Hokkaido Study on Environment and Children's Health: Malfo...
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Published in | 日本衛生学雑誌 Vol. 73; no. 2; pp. 164 - 177 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本衛生学会
2018
日本衛生学会 |
Subjects | |
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Summary: | 「1. 北海道スタディ(大小二つのコーホート)の研究の背景と目的, 特徴」日本では乳幼児健診などに参加した児を追跡し, 子どもの成長を追う研究が幾つか実施されていたが, 胎児期からの環境曝露影響を前向きに検討する出生コーホート研究は2000年まで存在しなかった. 我々は1990年代から尿道下裂や停留精巣の遺伝環境要因について症例対照研究を始めたが妊娠中の曝露評価ができない限界があったことから, 2001年より前向き研究「環境と子どもの健康に関する北海道スタディ(The Hokkaido Study on Environment and Children's Health: Malformation, Development and Allergy)」を立ち上げた. 北海道スタディの立ち上げの背景と目的や特徴はこれまでも経緯や到達点をコーホートプロファイル等, および邦文3編として詳細に述べたのでここでは簡潔に記す. |
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ISSN: | 0021-5082 1882-6482 |
DOI: | 10.1265/jjh.73.164 |