ERCPにおける胆管deep cannulationの教育

初心者にERCPを教育するには,1)スムースな乳頭への到達,2)乳頭の正面視,3)乳頭正面視後の胆管deep cannulationの順に教える必要がある.スムースな乳頭への到達は直視鏡と側視鏡の違いを理解することが肝要である.乳頭の正両視には,左右のアングルを使う,つま先を左右に向け体をローテイションさせる,左手首を左右に振る等の組み合わせが大切である.以上の理解にファントムを用いた練習が役立つ.乳頭正面視後は,凹型,玉葱型,舌状突起型といった,乳頭の形状に応じてカニュレイションの手法を使い分けることを指導する....

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Published in胆道 Vol. 20; no. 5; pp. 619 - 627
Main Authors 玉田, 喜一, 冨山, 剛, 大橋, 明, 井戸, 健一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 27.12.2006
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Summary:初心者にERCPを教育するには,1)スムースな乳頭への到達,2)乳頭の正面視,3)乳頭正面視後の胆管deep cannulationの順に教える必要がある.スムースな乳頭への到達は直視鏡と側視鏡の違いを理解することが肝要である.乳頭の正両視には,左右のアングルを使う,つま先を左右に向け体をローテイションさせる,左手首を左右に振る等の組み合わせが大切である.以上の理解にファントムを用いた練習が役立つ.乳頭正面視後は,凹型,玉葱型,舌状突起型といった,乳頭の形状に応じてカニュレイションの手法を使い分けることを指導する.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.20.5_619