ペインクリニック領域特有の急変対応のための二次救命処置トレーニングの重要性
ペインクリニック領域での二次救命処置には通常のAdvanced Life Support(ALS)コースを基本とした上で,領域特有の心停止予防と早期対応訓練が必要である.2013年度の日本ペインクリニック学会第47回大会では307施設に対する有害事象調査報告が行われ,抗うつ薬,NSAIDs,アセトアミノフェン,強オピオイドなどの薬剤に関する有害事象だけでなく,インターベンショナル痛み治療,末梢神経ブロックに関連する重篤な合併症も多数報告された.これらの重篤な合併症には早期発見と適切な対応が重要であり,医師だけでなくメディカルスタッフを含めたシミュレーション講習会が有用である.ペインクリニック領...
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 36; no. 2; pp. 247 - 250 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2016
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Subjects | |
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ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.36.247 |
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Summary: | ペインクリニック領域での二次救命処置には通常のAdvanced Life Support(ALS)コースを基本とした上で,領域特有の心停止予防と早期対応訓練が必要である.2013年度の日本ペインクリニック学会第47回大会では307施設に対する有害事象調査報告が行われ,抗うつ薬,NSAIDs,アセトアミノフェン,強オピオイドなどの薬剤に関する有害事象だけでなく,インターベンショナル痛み治療,末梢神経ブロックに関連する重篤な合併症も多数報告された.これらの重篤な合併症には早期発見と適切な対応が重要であり,医師だけでなくメディカルスタッフを含めたシミュレーション講習会が有用である.ペインクリニック領域での実際の急変への具体的な対応を検討するシミュレーション講習会としてのALS-Operation(OP)は医療安全向上に有効な可能性がある. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.36.247 |