周術期管理チームに関する麻酔科医の意識調査

近年,周術期管理チームプロジェクトを受け,チームの導入が始まっている.今回,麻酔科医を対象に,周術期管理チームについての具体的な職種構成とその進め方を考察するための意識調査をアンケート形式で行った.結果として,まず周術期管理チームの認知度については,32%が知らないと答えた.次に周術期管理チームの職種構成として,麻酔科医や看護師,外科系医師,臨床工学技士,薬剤師,歯科医師,事務員など多くの職種が挙げられ,他職種との協働の観点から現段階ですぐ実現可能な業務が評価の指標として多く選ばれていた.また,麻酔看護師のイメージについては麻酔科医の指示のもとでの補助的な業務が期待された.今後は周術期管理チー...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 39; no. 3; pp. 356 - 359
Main Authors 横田, 美幸, 風戸, 拓也, 平島, 潤子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.05.2019
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.39.356

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Summary:近年,周術期管理チームプロジェクトを受け,チームの導入が始まっている.今回,麻酔科医を対象に,周術期管理チームについての具体的な職種構成とその進め方を考察するための意識調査をアンケート形式で行った.結果として,まず周術期管理チームの認知度については,32%が知らないと答えた.次に周術期管理チームの職種構成として,麻酔科医や看護師,外科系医師,臨床工学技士,薬剤師,歯科医師,事務員など多くの職種が挙げられ,他職種との協働の観点から現段階ですぐ実現可能な業務が評価の指標として多く選ばれていた.また,麻酔看護師のイメージについては麻酔科医の指示のもとでの補助的な業務が期待された.今後は周術期管理チームの定義を明確化し,各職種の役割と協働の標準化が望まれる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.39.356