超音波ガイド下中心静脈穿刺:教育システムの構築と普及へのチャレンジ

中心静脈穿刺による医療事故の低減には,より安全な手技である超音波ガイド下中心静脈穿刺の普及が急務である.そのためには,超音波ガイド下中心静脈穿刺を正しく教えることができる指導者の育成が必須である.日本医学シミュレーション学会では,本邦で初めて超音波ガイド下中心静脈穿刺の指導者養成コースを策定し,指導者の育成を開始した.これにより,標準化した指導法に基づいた穿刺手技を研修医に教育していく道筋ができた.しかし,指導者養成コースの実施には,多大な労力と費用を必要とする.さらに,教育すべき医師もおびただしい数に上る.医療安全を推進するために,日本医学シミュレーション学会のさらなる活動が求められている....

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 36; no. 3; pp. 324 - 328
Main Authors 湯浅, 晴之, 松島, 久雄, 徳嶺, 譲芳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2016
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.36.324

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Summary:中心静脈穿刺による医療事故の低減には,より安全な手技である超音波ガイド下中心静脈穿刺の普及が急務である.そのためには,超音波ガイド下中心静脈穿刺を正しく教えることができる指導者の育成が必須である.日本医学シミュレーション学会では,本邦で初めて超音波ガイド下中心静脈穿刺の指導者養成コースを策定し,指導者の育成を開始した.これにより,標準化した指導法に基づいた穿刺手技を研修医に教育していく道筋ができた.しかし,指導者養成コースの実施には,多大な労力と費用を必要とする.さらに,教育すべき医師もおびただしい数に上る.医療安全を推進するために,日本医学シミュレーション学会のさらなる活動が求められている.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.36.324