順天堂大学における産科麻酔チーム設立前後の周産期医療の変化

当院における産科麻酔チーム設立前後の周産期医療の変化は,予想以上に大きいものであり,医師のみならず助産師にも大きく影響したといえる.その変化は,症例数・産科医の技術・医療体制・カンファレンス・個々の意識という,施設の医療レベルを支える重要なものであった.何よりも,産科と麻酔科の両科の立場からの意見・情報を気軽に求めることが可能になった環境・意識の変化が,内科合併症も多い当院のハイリスク妊婦に対しても,安全な医療を提供できる一番の変化といえる.本稿では,その変化について具体的に述べさせていただく....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 37; no. 2; pp. 226 - 231
Main Authors 牧野, 真太郎, 竹田, 省, 平井, 千裕, 板倉, 敦夫, 角倉, 弘行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2017
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.37.226

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Summary:当院における産科麻酔チーム設立前後の周産期医療の変化は,予想以上に大きいものであり,医師のみならず助産師にも大きく影響したといえる.その変化は,症例数・産科医の技術・医療体制・カンファレンス・個々の意識という,施設の医療レベルを支える重要なものであった.何よりも,産科と麻酔科の両科の立場からの意見・情報を気軽に求めることが可能になった環境・意識の変化が,内科合併症も多い当院のハイリスク妊婦に対しても,安全な医療を提供できる一番の変化といえる.本稿では,その変化について具体的に述べさせていただく.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.37.226