病原細菌,マイコプラズマのユニークな滑走運動

日本人におけるヒト肺炎の原因の約 10% を占める病原菌,‘マイコプラズマ’は動物細胞表面にはりつき,はりついたままに動く“滑走運動”を行なう.そのメカニズムはこれまでに調べられてきた生体運動とは根本的に異なる.最速種,Mycoplasma mobile を用いた一連の研究により,その装置と構成タンパク質,さらにはメカニズムが明らかになりつつある....

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Published in化学と生物 Vol. 48; no. 3; pp. 176 - 181
Main Author 宮田, 真人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.03.2010
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Summary:日本人におけるヒト肺炎の原因の約 10% を占める病原菌,‘マイコプラズマ’は動物細胞表面にはりつき,はりついたままに動く“滑走運動”を行なう.そのメカニズムはこれまでに調べられてきた生体運動とは根本的に異なる.最速種,Mycoplasma mobile を用いた一連の研究により,その装置と構成タンパク質,さらにはメカニズムが明らかになりつつある.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.48.176