日本保健物理学会第53回研究発表会企画シンポジウム: 眼の水晶体の線量モニタリング及び放射線防護の動向

「I はじめに」日本保健物理学会第53回研究発表会 (Web大会) 2日目の6月30日では, シンポジウムライブ討論「眼の水晶体の線量モニタリング及び放射線防護の動向」を開催した. オンラインながら100名を超える方にご参加いただいた. 90分ではとても語りつくせないテーマであったが, 各演者が要点を絞って講演, チャット機能を用いた活発な討論も行われた. 2011年に国際放射線防護委員会 (ICRP) は「組織反応に関する声明」を発表したが, その中で, 計画被ばく状況における職業被ばくについて, 定められた5年間の平均で20mSv/年, かつ, いずれの1年においても50mSvを超えないと...

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Published in保健物理 Vol. 55; no. 4; pp. 191 - 206
Main Authors 横山, 須美, 関口, 寛, 夏目, 良典, 伊藤, 照生, 大野, 和子, 松本, 一真
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本保健物理学会 28.12.2020
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ISSN0367-6110
1884-7560
DOI10.5453/jhps.55.191

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Summary:「I はじめに」日本保健物理学会第53回研究発表会 (Web大会) 2日目の6月30日では, シンポジウムライブ討論「眼の水晶体の線量モニタリング及び放射線防護の動向」を開催した. オンラインながら100名を超える方にご参加いただいた. 90分ではとても語りつくせないテーマであったが, 各演者が要点を絞って講演, チャット機能を用いた活発な討論も行われた. 2011年に国際放射線防護委員会 (ICRP) は「組織反応に関する声明」を発表したが, その中で, 計画被ばく状況における職業被ばくについて, 定められた5年間の平均で20mSv/年, かつ, いずれの1年においても50mSvを超えないとする眼の水晶体の等価線量限度を勧告した. わが国の関係行政機関の関連した動きは, 以下のとおりである. 2017年に放射線審議会が眼の水晶体の放射線防護検討部会 (以下, 水晶体部会という. ) を設置し, 眼の水晶体の線量限度の見直しに関する検討を開始した.
ISSN:0367-6110
1884-7560
DOI:10.5453/jhps.55.191