抗体の二本鎖構造を生かした低分子の非競合的検出法の開発

抗体(免疫グロブリン)を用いる免疫測定法は,これまで通常H鎖(重鎖)とL鎖(軽鎖)各2本からなる抗体分子をそのまま用いて行なわれてきた.しかし,抗体工学の発展により,これらの一部あるいはその組み合わせからなる組換え抗体の作製が容易になり,これを用いることで,これまで競合法によってしか測定できなかった低分子を非競合的に,かつ今までより高感度に測定できることがわかってきた....

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Published in化学と生物 Vol. 46; no. 4; pp. 252 - 258
Main Author 上田, 宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.04.2008
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Summary:抗体(免疫グロブリン)を用いる免疫測定法は,これまで通常H鎖(重鎖)とL鎖(軽鎖)各2本からなる抗体分子をそのまま用いて行なわれてきた.しかし,抗体工学の発展により,これらの一部あるいはその組み合わせからなる組換え抗体の作製が容易になり,これを用いることで,これまで競合法によってしか測定できなかった低分子を非競合的に,かつ今までより高感度に測定できることがわかってきた.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.46.252