周術期管理センターPERiOにおける周術期禁煙指導

喫煙者では術中の喀痰が多い上,術後も創感染,肺合併症などの合併症が多く,死亡率が高いことが知られている.術前の禁煙は周術期合併症を予防することが知られている.手術は禁煙の絶好の機会であるが,麻酔科医だけで禁煙指導を行うことは困難である.岡山大学病院周術期管理センターPERiOでは,看護師によるカウンセリングや禁煙補助薬を使用して術前に禁煙外来を行っている.麻酔科医が禁煙補助薬を処方し,薬剤師による服薬指導も行う.希望する患者には退院後も禁煙外来を継続する.周術期管理チームと協働しての多職種による周術期禁煙指導は有用であり,看護師と薬剤師がその中心となりうる....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 42; no. 3; pp. 239 - 244
Main Author 小林, 求
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.05.2022
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.42.239

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Summary:喫煙者では術中の喀痰が多い上,術後も創感染,肺合併症などの合併症が多く,死亡率が高いことが知られている.術前の禁煙は周術期合併症を予防することが知られている.手術は禁煙の絶好の機会であるが,麻酔科医だけで禁煙指導を行うことは困難である.岡山大学病院周術期管理センターPERiOでは,看護師によるカウンセリングや禁煙補助薬を使用して術前に禁煙外来を行っている.麻酔科医が禁煙補助薬を処方し,薬剤師による服薬指導も行う.希望する患者には退院後も禁煙外来を継続する.周術期管理チームと協働しての多職種による周術期禁煙指導は有用であり,看護師と薬剤師がその中心となりうる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.42.239