総合診療部を訪れた初診患者の背景について

【背景・目的】総合診療部を訪れる初診患者の受診背景は明らかになっておらず, 調査を行った.【対象と方法】平成14年6月と7月に総合診療部を訪れた初診患者への質問票と診療録を用い, 患者の受診理由, 症状や紹介診療科を調査した.【結果】訪れた理由は, 「体調不良だがどの科に受診すべきか不明」71.5%, 「受診したい科が決まっている」13.4%, 「漢方治療のため受診した」6.4%などであった.受診したい科が不明である患者は, 頭痛, 腹痛, 発熱, しびれ, 胸痛および不快感, めまい感, 倦怠感などの主訴が多かったが, そのうち35.6%が総合診療部で治療されていた.【結語】総合診療部を訪れ...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 52; no. 6; pp. 453 - 457
Main Authors 木村, 英輔, 澤田, 芳枝, 田村, 遵一, 藤田, 欣一, 伊谷, 寧崇, 富沢, 隆興, 小暮, 敏明, 川田, 悦夫, 萬谷, 直樹, 坂本, 浩之助, 星野, 綾美, 佐藤, 真人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.11.2002
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.52.453

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Summary:【背景・目的】総合診療部を訪れる初診患者の受診背景は明らかになっておらず, 調査を行った.【対象と方法】平成14年6月と7月に総合診療部を訪れた初診患者への質問票と診療録を用い, 患者の受診理由, 症状や紹介診療科を調査した.【結果】訪れた理由は, 「体調不良だがどの科に受診すべきか不明」71.5%, 「受診したい科が決まっている」13.4%, 「漢方治療のため受診した」6.4%などであった.受診したい科が不明である患者は, 頭痛, 腹痛, 発熱, しびれ, 胸痛および不快感, めまい感, 倦怠感などの主訴が多かったが, そのうち35.6%が総合診療部で治療されていた.【結語】総合診療部を訪れた初診患者のほとんどは, 適切な診療科への振り分けや初期診断・治療あるいは漢方治療を含めた総合診療的なアプローチを必要とする患者群であり, 総合診療部のもつ固有の機能により一定の利益が得られていた.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.52.453