内視鏡下甲状腺部分切除の1治験例

甲状腺腫瘍に対して, 美容面を配慮した内視鏡下甲状腺部分切除症例を経験したので報告する.患者は27歳の女性で, 前頸部腫瘤の手術目的で平成12年10月当科に紹介された.腫瘤径は2.7cm大で, 甲状腺機能は正常範囲内であった.インフォームド・コンセントを得た上で, 前胸部に3ヶ所の小切開をおき, 内視鏡下に甲状腺を部分切除した.摘出物は2.7cm大の黄白色の充実性腫瘤で, 内部に一部のう胞様の変化を認めた.病理学的に悪性像はなく, 腺腫様甲状腺腫の診断であった.頸部には手術創はなく, 美容的にも良好で, 患者の術後の満足度も高かった....

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 53; no. 2; pp. 195 - 197
Main Authors 堀口, 淳, 安東, 立正, 鯉淵, 幸生, 吉田, 崇, 飯島, 耕太郎, 吉田, 美穂, 高他, 大輔, 森下, 靖雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.05.2003
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Summary:甲状腺腫瘍に対して, 美容面を配慮した内視鏡下甲状腺部分切除症例を経験したので報告する.患者は27歳の女性で, 前頸部腫瘤の手術目的で平成12年10月当科に紹介された.腫瘤径は2.7cm大で, 甲状腺機能は正常範囲内であった.インフォームド・コンセントを得た上で, 前胸部に3ヶ所の小切開をおき, 内視鏡下に甲状腺を部分切除した.摘出物は2.7cm大の黄白色の充実性腫瘤で, 内部に一部のう胞様の変化を認めた.病理学的に悪性像はなく, 腺腫様甲状腺腫の診断であった.頸部には手術創はなく, 美容的にも良好で, 患者の術後の満足度も高かった.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.53.195