乳癌における内視鏡補助下乳腺部分切除のわれわれの経験

【背景, 目的】当院では5例の乳癌患者に対し, 乳輪下アプローチ方による内視鏡補助下乳腺部分切除を行った.これらの経験をもとに内視鏡補助下乳腺部分切除の問題点を検討した.【結果】内視鏡手術を乳癌手術に導入することで, 創をより小さく, より目立たなくすることが可能になった.ただしその問題点として, 皮弁の厚さが不均一になりやすいこと, 大胸筋膜下の剥離が盲目的になりやすいことがあげられた.【結語】これらを解決する方法として重要なことは, 病変の位置に応じた内視鏡の使用と, 筋膜下の十分な剥離である....

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 52; no. 4; pp. 257 - 260
Main Authors 塩島, 正之, 笹本, 肇, 内田, 信之, 浅尾, 高行, 桑野, 博行, 家田, 敬輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.07.2002
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.52.257

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Summary:【背景, 目的】当院では5例の乳癌患者に対し, 乳輪下アプローチ方による内視鏡補助下乳腺部分切除を行った.これらの経験をもとに内視鏡補助下乳腺部分切除の問題点を検討した.【結果】内視鏡手術を乳癌手術に導入することで, 創をより小さく, より目立たなくすることが可能になった.ただしその問題点として, 皮弁の厚さが不均一になりやすいこと, 大胸筋膜下の剥離が盲目的になりやすいことがあげられた.【結語】これらを解決する方法として重要なことは, 病変の位置に応じた内視鏡の使用と, 筋膜下の十分な剥離である.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.52.257