抗凝固療法中に発症した虚血性脳卒中
急性期虚血性脳卒中患者のうち,発症前にワルファリンを内服していた連続197例を,脳卒中治療ガイドライン2004の推奨値に基づき,来院時PT-INRにより治療域群と非治療域群に分け,臨床像を比較した.今回発症時病型では,心原性脳塞栓症は非治療域群(61% vs 77%;p=0.03),ラクナ梗塞は治療域群(17% vs 6%;p=0.01)において,その比率が高かった.心原性脳塞栓症既往例では,治療域群において,入院時NIHSS(10 vs 18;p=0.005),退院時Barthel index(54 vs 33;p=0.03)とmodified Rankin Scale(3 vs 4;p=0...
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Published in | 臨床神経学 Vol. 50; no. 7; pp. 455 - 460 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本神経学会
2010
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
DOI | 10.5692/clinicalneurol.50.455 |
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Summary: | 急性期虚血性脳卒中患者のうち,発症前にワルファリンを内服していた連続197例を,脳卒中治療ガイドライン2004の推奨値に基づき,来院時PT-INRにより治療域群と非治療域群に分け,臨床像を比較した.今回発症時病型では,心原性脳塞栓症は非治療域群(61% vs 77%;p=0.03),ラクナ梗塞は治療域群(17% vs 6%;p=0.01)において,その比率が高かった.心原性脳塞栓症既往例では,治療域群において,入院時NIHSS(10 vs 18;p=0.005),退院時Barthel index(54 vs 33;p=0.03)とmodified Rankin Scale(3 vs 4;p=0.04)が良好であった. |
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ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
DOI: | 10.5692/clinicalneurol.50.455 |