最近5年間の国立沼田病院における救急開腹手術例について
国立沼田病院外科において昭和46年1月より50年12月までに486例の救急開腹疾患を経験した. その内訳は虫垂炎391例(80%), カントンヘルニア21例(4.3%), イレウス19例(3.9%), 胃十二指腸穿孔15例(3.1%), 腹部外傷14例(2.9%)などである. この救急開腹疾患の全救急患者に占める割合は5.3%であり, 外科手術総症例の約3.5%である. 性別では重症救急開腹疾患は男性に多く, 年令では21才から40才台に重症救急開腹疾患が多い. 発症より24時間以内に手術されるもの62%である. カタル性虫垂炎を除く救急開腹疾患では24時間以内に手術されるものは67%である....
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Published in | 医療 Vol. 32; no. 3; pp. 378 - 382 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
1978
医療同好会 |
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Summary: | 国立沼田病院外科において昭和46年1月より50年12月までに486例の救急開腹疾患を経験した. その内訳は虫垂炎391例(80%), カントンヘルニア21例(4.3%), イレウス19例(3.9%), 胃十二指腸穿孔15例(3.1%), 腹部外傷14例(2.9%)などである. この救急開腹疾患の全救急患者に占める割合は5.3%であり, 外科手術総症例の約3.5%である. 性別では重症救急開腹疾患は男性に多く, 年令では21才から40才台に重症救急開腹疾患が多い. 発症より24時間以内に手術されるもの62%である. カタル性虫垂炎を除く救急開腹疾患では24時間以内に手術されるものは67%である. 予後を検討すると死亡例は8例(1.7%)であり, 死因は腎不全外傷性シヨツクが多い. 今後, 腎不全, 外傷性シヨツクに対する万全の予防治療対策が必要と思われた. |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.32.378 |