膵性脳症を併発した膵臓壊死の1治験例

45才男子で会社員. 入院1ヵ月前より心窩部痛が出現. その後, 落痛は次第に増強してきて左季肋部にも拡大. 嘔吐を繰り返し, 左背部痛も伴つてきたので入院. 翌日急性膵臓壊死との診断で緊急手術が施行された. 術後2日目ころから膵性脳症を併発し, 危険な状態に陥つたが, トラジロール, クロールプロマジン, ステロイドなどにより4日目から回復に向い, その後は順調に軽快退院した....

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Published in医療 Vol. 34; no. 8; pp. 741 - 744
Main Authors 広瀬, 脩二, 船木, 治雄, 大田, 早苗, 神谷, 直紀, 渋沢, 喜守雄, 森, 一雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1980
医療同好会
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Summary:45才男子で会社員. 入院1ヵ月前より心窩部痛が出現. その後, 落痛は次第に増強してきて左季肋部にも拡大. 嘔吐を繰り返し, 左背部痛も伴つてきたので入院. 翌日急性膵臓壊死との診断で緊急手術が施行された. 術後2日目ころから膵性脳症を併発し, 危険な状態に陥つたが, トラジロール, クロールプロマジン, ステロイドなどにより4日目から回復に向い, その後は順調に軽快退院した.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.34.741