経気管支肺生検 (TBLB) の適応と限界(Applied Bronchoscopy の現状と将来への展望)

当教室で行なわれたTBLB100例の分析と, 全国94施設からいただいたTBLBに関するアンケートを集計し, TBLBの適応と限界について検討した。100例の分析では, 肺胞に病変がある疾患では診断率高いが, 細気管支に病変の主体がある疾患や硬化性病巣では診断が困難なことが多い。またTBLBを行なう時期(治療との兼ね合い)によって診断率が左右される疾患群がある。採取検体数では多い方が少ない方より診断率が高かったが, 少なくとも4個以上の採取が望ましいと考えられた。アンケート調査では, 適応, 前処置, 挿管について, 検体採取部位および個数とそれらの理由, 合併症とその対応策についての各項ごと...

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Published in気管支学 Vol. 5; no. 4; pp. 351 - 359
Main Authors 細川, 芳文, 岡安, 大仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 1983
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Summary:当教室で行なわれたTBLB100例の分析と, 全国94施設からいただいたTBLBに関するアンケートを集計し, TBLBの適応と限界について検討した。100例の分析では, 肺胞に病変がある疾患では診断率高いが, 細気管支に病変の主体がある疾患や硬化性病巣では診断が困難なことが多い。またTBLBを行なう時期(治療との兼ね合い)によって診断率が左右される疾患群がある。採取検体数では多い方が少ない方より診断率が高かったが, 少なくとも4個以上の採取が望ましいと考えられた。アンケート調査では, 適応, 前処置, 挿管について, 検体採取部位および個数とそれらの理由, 合併症とその対応策についての各項ごとに結果を報告し, 若干の考察を加えた。
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.5.4_351