平成21年度温泉利用に関する掲示内容等についての医学的検討調査

平成20年度に引き続き, 平成21年度も環境省請負事業として, 「温泉利用に関する掲示内容等についての医学的検討調査」を実施し, 以下の点について報告書を作成した. (1)禁忌症・適応症・注意事項の再検討 平成21年度請負事業では, 平成20年度に検討作成した適応症・禁忌症の疾患について, 当学会として見直すことを目的とした. 平成20年度環境省請負事業で報告した禁忌症・適応症・注意事項の文言に, 再考する余地が無いかどうかを検討した. 平成20年度報告の泉質別適応症には, 「エビデンスレベルの低いものを含むと」いう注記がつけられているが, 温泉浴における温泉成分の薬理学的作用, 臨床的効果の...

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Published in日本温泉気候物理医学会雑誌 Vol. 74; no. 1; pp. 28 - 29
Main Author 光延, 文裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本温泉気候物理医学会 2010
日本温泉気候物理医学会
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ISSN0029-0343
1884-3697
DOI10.11390/onki.74.28

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Summary:平成20年度に引き続き, 平成21年度も環境省請負事業として, 「温泉利用に関する掲示内容等についての医学的検討調査」を実施し, 以下の点について報告書を作成した. (1)禁忌症・適応症・注意事項の再検討 平成21年度請負事業では, 平成20年度に検討作成した適応症・禁忌症の疾患について, 当学会として見直すことを目的とした. 平成20年度環境省請負事業で報告した禁忌症・適応症・注意事項の文言に, 再考する余地が無いかどうかを検討した. 平成20年度報告の泉質別適応症には, 「エビデンスレベルの低いものを含むと」いう注記がつけられているが, 温泉浴における温泉成分の薬理学的作用, 臨床的効果の詳細な検討は困難でいまだ不明の部分が多い. したがって温泉浴療法で用いている適応症については, 有害事象がない限り「ある程度効果が期待される」というレベルの評価まで含めてもよいと考え, この注記を削除して昨年度の適応症についてそのまま継続記載とした.
ISSN:0029-0343
1884-3697
DOI:10.11390/onki.74.28