申し送り廃止までのプロセス

申し送りは, 看護業務を継続させるために必要不可欠なものと, 長年考えられていた。多くの病院において申し送りについていろいろ検討され, 時間短縮など試みられているが, いまだ30分から1時間かけて申し送りが行われているところもある。 当院においても申し送り時間が長く, 看護のためベッドサイドへ早く行けないことが問題とされていた。そのため平成6年より看護記録委員会が中心となって看護記録用紙の内容を検討し, 業務改善のため個人用のカーデックスを廃止した。しかしベッドサイドへ行くまでになお30分前後かかっていた。そこで平成10年度の看護部全体の業務改善の目標を「申し送り廃止」と掲げ看護記録委員会が推...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 49; no. 2; pp. 128 - 131
Main Authors 古田, 里江子, 稲垣, 美代子, 有賀, 峰代, 小倉, みゆき, 原, 康子, 春日井, 千恵子, 奥村, かおり, 金田, さえこ, 大竹, 伸子, 矢島, 廣美, 杉山, 則彦, 小木曽, 厚子, 渡辺, 静代
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2000
日本農村医学会
Subjects
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.49.128

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Summary:申し送りは, 看護業務を継続させるために必要不可欠なものと, 長年考えられていた。多くの病院において申し送りについていろいろ検討され, 時間短縮など試みられているが, いまだ30分から1時間かけて申し送りが行われているところもある。 当院においても申し送り時間が長く, 看護のためベッドサイドへ早く行けないことが問題とされていた。そのため平成6年より看護記録委員会が中心となって看護記録用紙の内容を検討し, 業務改善のため個人用のカーデックスを廃止した。しかしベッドサイドへ行くまでになお30分前後かかっていた。そこで平成10年度の看護部全体の業務改善の目標を「申し送り廃止」と掲げ看護記録委員会が推進役となり活動した。各病棟間の情報交換を行いながら, 看護記録の充実, 看護業務改善の勉強会などを通して順次申し送りの部分廃止から全面廃止へと実施した。そして申し送り廃止によってベッドサイドケアーの時間が増加し, 看護記録も少しずつ充実してきた。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.49.128