トラニラストによる肝障害について

抗アレルギー薬トラニラストは, わが国で開発され, 頻用されている薬である。我々は最近10年間に本剤による胆汁鬱滞型肝障害を7例 (男性5例, 女性2例) 経験したのでまとめて報告した。全例トラニラスト服用平均30日で血尿と排尿時痛で発症し, その後黄疸を呈した。肝機能障害の程度は, 軽度のものから黄疸の蔓延するものまでさまざまであったが, 全例休薬により平均27日で軽快した。...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 48; no. 2; pp. 111 - 115
Main Authors 湊, 志仁, 余, 心漢, 服部, 光治, 椎貝, 達夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 1999
日本農村医学会
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:抗アレルギー薬トラニラストは, わが国で開発され, 頻用されている薬である。我々は最近10年間に本剤による胆汁鬱滞型肝障害を7例 (男性5例, 女性2例) 経験したのでまとめて報告した。全例トラニラスト服用平均30日で血尿と排尿時痛で発症し, その後黄疸を呈した。肝機能障害の程度は, 軽度のものから黄疸の蔓延するものまでさまざまであったが, 全例休薬により平均27日で軽快した。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.48.111